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香港デモレポートVol.3_催涙弾が市街地で飛び交い…

香港デモ
催涙弾が飛び交ったという内容の新聞


香港のデモ…23万人が訴える自由と民主主義」の記事からお伝えてしている香港のデモ。

エスカレートし、市街地のメインストリートまで封鎖される日も出てきました。

催涙弾が飛び交い、市街地の駅も一時封鎖

8月9日、夕方から各地で“protestors(デモ隊を指す言葉)”が活動を開始しました。

これまで比較的九龍北部や九龍頭部などいわゆる「新界地区」と呼ばれるエリアで発生していた衝突ですが、この日は市街地にまで衝突が広がりました。

ターゲットになったのが尖沙咀警察です。
催涙弾が飛び交い、これまで無縁と思われていた市街地メインストリートまで封鎖され、ネイザンロード北行の交通が麻痺し、地下鉄入り口も尖東と尖沙咀で一時閉鎖されました。

香港デモ
市街地にまで広がるデモ

 

自由と民主主義を訴える、空港での集会

また、この日に行われた香港空港での集会の様子がCNNニュースで配信されました。
https://www.cnn.co.jp/world/35141154.html?ref=rss

彼らは香港を訪れる観光客にパンフレットを配り、「香港で何が起きているか世界の人に知ってほしい」と訴えていました。
中国本土に自由と民主主義を奪われることに対する激しい抵抗と言えます。

香港デモ
香港空港でのデモの様子を放送するCNNニュース

なお、こちらのCNNの記事は誤った表現が使われています。
見出しで「国際空港の一部を占拠」とされていますが、これは地元の捉え方と全く違います。

そもそもデモと集会はすべて「警察が許可を出して」行われています。
空港の集会も然りで、無許可でできるはずがありません。

ただしここ数日行われている道路封鎖や暴力的行動は別です。
混乱を防ぐために警察が許可を出さなかったので、ゲリラ的に集会やデモが散見されているのです。

今回の集会は7月26日に続くもので、事前にポスターも作成し、周知されています。
この点は誤解のないようしっかりと把握すべきでしょう。


※文中のprotestorsはprotesterと表記される方が一般的ですが、地元メディアの表記に合わせてprotestorsとしています。

(記者:鈴木まりこ)

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